■■ マウナケア山頂と星空ツアー ■■
-Mauna kea summit & Stargazing Tour- 申し込み先:AB-ROAD  太公望のマウナケア&星空ツアー    (US$160.00 /大人1名) 公式サイト:太公望 開始時間:15:00〜 所要時間:約7時間30分 日本語ツアー ホテルお迎え(ホテルにより時間は異なります) オニズカビジターセンター(2,800m)へ ここで夕食(お弁当)、トイレ休憩 スバル天文観測所(4,205m)へ マウナケア山頂にて美しいサンセット オニズカセンターの周辺で天体観測(ガイドによる日本語説明つき) ホテル戻り                                                2006/7




- マウナケア サンセット&星空ツアー -


14:00に宿泊先のキングカメハメハ コナ ビーチ正面玄関でピックアップしてもらい、いよいよツアー出発。

ガイドのタカさん(東京都出身の日本人)を含めて13名。 カイルア・コナからおよそ1時間45分前後のドライブです。
タカさんの話し方は優しいんですが、お客に対しての言葉遣いが馴れ馴れしい感じがちょっと嫌でした。
車内はまるで幼稚園バス?!と思うほど。 子供向けのような話し方にちょっとうんざり。 
ガイドとしての知識は豊富だったので、話してくださる内容は大変興味深かったり面白かっただけにちょっと残念です。 同じく太公望のショーンさんは大変流暢な日本語を話せるガイドさんでしたが、かなり早口で聞き取りづらかったです・・・




ツアー料金に含まれていたもの
・送迎
・夕食 (温かい天ぷらうどんとおにぎり3つ)
・ミネラルウォーター2本 温かい飲み物(日本茶)
・ダウンジャケットと手袋のレンタル
・税金



私が太公望を選んだ理由
・スタッフ全員が日本語を話せる人たちで構成されているところ
・ツアーガイドさんが救急救命士の資格も所持しているところ
・品質のいいダウンジャケットを用意してくれているところ



詳細は太公望サイトでご確認ください

カイルア・コナから190号線へ入り サドル・ロードを通るルートでマウナケアを目指します。 途中パーカー牧場や米軍演習場を通って行きます。





途中、トイレ休憩が入ります。
山頂へと続くマウナ・ケア・ロード に入る直前です。

バックに見えているのはマウナ・ロア。
ハワイ語で「長い山」という意味があります。
マウナ・ロアは富士山(3776m)よりも高い4169m。
海底からはなんと9000mを超えるほどの大きな山なんだそうです。




- オニヅカ・ビジターセンター -

16:00オニヅカ・ビジターセンターに到着。ここはもう標高2800m。
頂上付近へ行く前に必ず寄るところです。
高山病予防のためにも最低30分以上の休息をします。

トイレはこの建物の裏手にあります。 とても広くてキレイなトイレで使いやすかったです。
頂上へ向かう前にここで着替えを済ませます。

ビジターセンター内ではいろいろなお土産などが売っています。 面白いのは宇宙食が置いてあったこと。 以前、フロリダにあるケネディー宇宙センターで買ったことがあるので今回はパス。 宇宙ペンだったら欲しかったんだけど、さすがにおいてなかった(笑)
私が買ったのはシンボルマークがプリントされたマグネットとTシャツ。









太公望さんの車。 ごっつくていかにもアメリカの車!って感じです。

この天体望遠鏡は太公望さんのものではありませんが、こんな風な天体望遠鏡で星の観測をさせてくれます。





太公望さんの提供する夕食が この温かい天ぷらうどんとおにぎりのセット。
天ぷらはエビと紅イモを乗せてくれます。
おにぎりのほうは、シャケ・コンブ・梅干の3種類。
たくあんもついています。





マウナ・ケアにはこうした祭壇が3つあります。
ひとつは麓に。写真のコチラはふたつめ。 そして最後のみっつめは頂上にあります。






絶滅危惧種の「銀剣草」。(SILVER-SWORD)
世界中でもヒマラヤ山中とハワイではマウイ島のハレアカラ山(標高 3,055m)とハワイ島のマウナケア山(標高 4,169m)の山頂周辺にのみ生息する大変貴重な高山植物なのです。

この銀剣草(シルバー・ソード)は
一生(数十年)にたった1度だけ花を咲かせるんだそうです。 ほとんど水分のないようなこんな過酷な場所に生息できる力を持ちながら、茎などにちょっとした傷が出来てしまうと死んでしまうという 繊細な面も持っている大変不思議な植物なのです。
よって手を触れることは法で禁じられています。

そして危惧されている原因のひとつが銀剣草の花粉を運んでくれる蜂が既にこのマウナケア山頂付近にはいなくなってしまったからなんだとか。 マウイ島のハレアカラに生息する銀剣草の花粉を運んでくれる蜂をマウナケアに持ってきたそうですが失敗に終わったのだそうです。 人工的に増やしてレンジャーの手で植える作業を行うなどして手を尽くしていますが、なかなか解決策を講じることが出来ず、 数十年後には絶滅してしまうかもしれないということなのです。

一般名 :Silver swords (シルバー・スウォード)
学 名 :Argyroxiphium sandwicense
    (アルギュロクシビウム・サンドウィケンセ)
流通名 :銀剣草(ギンケンソウ)
     Ahinahina(アヒナヒナ:ハワイ語)←「グレー」・「白髪」の意
科属名 :キク科ギンケンソウ属


 アロハアイナ通信 銀剣草について詳しく紹介されています






標高2800mの景色。 既に雲があんな下のほうに見えている。
夏の朝の八ヶ岳のようにちょっと肌寒いです。 





オニヅカ・ビジター・センターを出てから山頂までの道は舗装もされていないし、ガードレールもない急な坂道が続くダート道。 これはオニヅカ・ビジター・センターより一般の車両が頂上付近に向かえないようにするための工夫のひとつなんだそうです。

途中、銀剣草を見るためにちょっと車を降りたときに撮影した写真でもお分かり頂けるように、周辺には草木がほとんど生えていません。
標高も高いので歩くときもゆっくり・ゆっくり・・・理由は空気がとても薄いからです。(なんと地上の6分の1程度)
再び車に乗り込んで更に15分くらい登っていくと、世界各国の天文台が見えてくる。この辺まであがってくると、 日本ではありえないほどのガタガタだった道が一変し、綺麗に舗装された道に変わって乗り心地も途端によくなります。。
これは砂埃がたたないようにと望遠鏡に配慮しているからなんだそうですよ。
マウナ・ケアの頂上より少し下にこれら世界各国が誇る天文台がある。

タカさんが一通り説明してくれるのだけど、さーっぱり。たくさんあるので覚え切れません・・・。 いいんです。日本の「すばる」さえ判れば!(笑)


世界で一番高い場所にある
トイレ?! 日没や天文観測に備えてトイレを済ませて置きましょう。

消臭剤がたっぷり入ってるので臭いません。 でも、既にいっぱい着込んでいるので用を足すのが大変!


出発時にはノースリーブの格好でしたが、その上に ニットを着てホカロンを貼って、ゴアテックスの雨具上下を着込み、ニット帽を被って、更にレンタルのダウンジャケットを着てます。
それでも風が強く吹いていたこともあってとても寒かったよー








 すばる望遠鏡 
マウナケア山頂は世界で最も天体観測に適した条件が揃っている場所の一つと言われ
1960年代から現在までに世界約11カ国の世界最新鋭の望遠鏡があります。





上の写真は地球の影の写真です。
暗くなっている部分が地球の影というわけです。 昼と夜との境目。
サンセットを見たらすぐにオニヅカ・ビジター・センターまで戻ります。
というのも車のヘッドライトなどで天文台で天体観測をしている学者たちの仕事の邪魔をしてはいけないというルールがあるからです。
また、どんどん夜になるわけですから降りるのにも一刻を争うのです。 ヘッドライトをつけてもいけないのでガイドさんは早く降りたいわけです。 実際にはハザードをつけて慎重に降りていました。 直線距離では1000mちょっとですが道を通るとなると7kmもの距離を下るんだとか。

そしてオニヅカ・ビジター・センターより少し下ったところでいよいよ天体観測です。 と、そのとき。 ガイドさんが空を指差しなにか叫びました。 なんと宇宙ステーションが肉眼で見えるというのです。 ガイドさん自身も実際に見るのはこれが2度目。 それくらい滅多に見えないのだそうで 私たちはとてもラッキーでした。 驚くようなスピードであっという間に見えなくなってしまいました。

ガイドさんたちが自慢の天体望遠鏡の設置をして私たちに様々な星を見せてくれます。 ハワイ島は赤道付近にあるため北半球の天体全部と南半球の天体のほとんどを観測できるまさに天体観測にはもってこいの場所なのです。

そんなすばらしい場所でガイドさんが豊富な知識をいかんなく発揮し、私たちにレーザーポインターなどを使って星座について詳しく説明してくれます。
が!参加人数が多かったこと、風が強かったこと、ニット帽を被っていたこともあって説明はあまりよく聞こえませんでした。  その上、ほぼ満月に近かったこともあって小さくみえる星たちはことごとく見えません。 ちょっとがっかり・・・